アルジェリア・イナメナスの天然ガスプラントで起ったイスラム過激派による襲撃事件で、アルジェリア政府はきのう20日(2013年1月)、人質23人が死亡したと発表した。これに日本人が含まれているかどうかは不明だが、10人の安否は依然としてわからない。アルジェリア軍の軍事行動について、サイード情報相は「武装集団が人質を連れてマリへ逃げようとしたため攻撃するしかなかった」としたが、「残念ながら人質に死傷者が出てしまった。犠牲者はさらに増えるだろう」と述べた。最悪に事態も予想されている。
「身元確認難しく、情報開示しないアルジェリア政府」
発表によると、軍事作戦で武装勢力は32人が死亡、5人を拘束、3人が逃亡中だ。人質は外国人107人とアルジェリア人685人が救出され、死者は23人だが、新たにみつかったとの報もある。17人の日本人駐在員のうち無事が確認されたのは7人だけで、残り10人の消息はない。そんな中、AFP通信は「日本人9人が死亡」と伝えた。日揮のアルジェリア人らの証言によるもので、16日にバスが襲われた際、日本人3人が死亡。次いで、居住区で「ドアに発砲して」2人が死亡。別に4人の遺体を見たといっている。もしその通りだとしても、なお別に1人がいるはずだ。
安倍首相はセラル首相に「人命優先」を訴えていたが通らなかった。城内実外務政務官と日揮の川名浩一社長がきのうイナメナスに 入った。現地を見た後、安否の確認に病院などを訪れる予定というが、詳細はまだ伝わってきていない。
司会の加藤浩次「きょうで5日になります。日本人10人の安否は依然不明で、AFPは9人死亡と伝えました。確認に時間がかかりますね」
国際開発センターの畑中美樹・研究顧問は「身元の特定がむずかしいのと、もともと情報開示する国ではないというのもあると思います」