若者といえば、無謀、迷惑、身勝手なことをする存在としてワイドショーでも知られている。海岸で花火をやって騒いだり、バーベキューやったり、祭りで暴れたり、どちらかといえば夏向けであり、しかも近年あまり流行っていない感もある。
しかし、けさ21日(2013年1月)の「とくダネ!」では、冬の迷惑な若者が取り上げられた。なんでも、スキー場などで管理区域のコースを外れて滑走するスキーヤー(and/orボーダー)が多いんだそうな。整備されてない新雪の感触を求めてのことだというが、事故で遭難したり、雪崩を起こしたり、巻き込まれる危険がある。法律違反ではないがマナー違反。それでいて、万が一のときに救助など求められても迷惑千万だというわけだ。
管理区域外で動けなくなり救助要請
「とくダネ!」が長野・野沢温泉スキー場で取材したところ、たしかにコース外を滑る人たちを発見。見たところ、若者が多いようで、さらには折良く、コース外で身動きが取れなくなった若者が救助される事案が発生した。その若者にマイクを向けると、ワイドショー向きの「あきれた言い分」(CM前のキャプション)まで聞けたのである。
良識ある大人の代表たるリポーターが強い調子で迫る。「スキー場来てんだったらルールがあるから」。理性の足りなさそうな若者が言い返す。「そんなルールとか、俺たちそういうのに縛られてないから」。久しく見たことのないようなクラシックで完璧なワイドショー展開である。
そしてコメンテイター。司会の小倉智昭は「勝手な連中に腹が立ってしょうがない」「救助を求めてヘリに手を振ってたら、ヘリから手を振ってやればいい」などと、身勝手で迷惑な若者たちを手厳しく批判していた。