「彼らの目的は外国人を人質に取ることだった。私が捕まったとき、自分はアルジェリア人でイスラム教徒だと話したら解放された」
アルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設襲撃で、地元テレビ局は、アルジェリア特殊部隊による制圧作戦でイスラム武装勢力32人を殺害し、人質23人の死亡を確認したと報じた。
砂漠に黒こげになった車と遺体放置
日本の放送ではボカシが入っているが、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が送信した映像は「砂漠には黒こげになった車と遺体が放置されたままになっています」(井上貴博アナウンサー)という。武装組織は施設に侵入時に、居住区の警備に当たっていたアルジェリア人と外国人の警備員を殺害した。スタジオには中東事情に詳しい保坂修司(日本エネルギー経済研究所研究理事)と元アルジェリア大使館スタッフのザイロ城戸がゲストがいた。
司会のみのもんた「アルジェリア政府は事を急ぎすぎたのではないでしょうかと城戸に聞く。「政府はこれまでの日本との関係もあり、困った立場に追い込まれていました。誰かが決断をし、実行しなければという状況だった」
身代金要求あったのか?あまりに少ない情報
みの「今回の事件では、正確な情報がなかなか出てこなかった。出て来ても、情報が錯そうしたりで、どの情報が正しいのかわかりづらかったですね」
保坂「この種の事件は情報が出にくいというのが一般的です。水面下で身代金交渉があったとしても、そういう話はほとんど表に出て来ません。マリへのフランス軍侵攻を阻止するためとしていますが、それは口実です。本音は別で、若い人をリクルートし、自分たちの勢力を拡大するためだったと思います」
城戸「テロリストたちとイスラム教徒は別。イスラム教徒だからテロリストと考えないで欲しい」
みの「再びこのような事件が起こる可能性はありますか」
保坂は「政情不安定な国や治安の悪い地域で、日本人が巻き込まれる可能性は十分あります」という。
アルジェリア人スタッフらの証言によると、多くの日本人の死体を見たという。外国人の中でも、はじめから日本人が狙われていたのだろうか。