計画では「身代金受け取ってマリに脱出」
襲撃の目的ははっきりしないが、「マリでのフランスの軍事行動停止」を求めているようで、マリでは昨年3月のクーデター以来、北部を反政府イスラム組織が支配し、フランスは今月から掃討作戦に出ていた。しかし、この地域のイスラム武装組織は多く、外国人誘拐で身代金稼ぎをしている。
安倍首相はきのうアルジェリアの首相と電話で会談し、「軍事行動を控えるよう」あらためて要請したが、見事に無視された。武装グループはマリへの移動もほのめかしており、放置すれば泥沼になることは明らかだった。国際開発センター研究顧問・畑中美樹氏は「おそらくは、テロには屈しない、断固として戦うという強行姿勢を示したもの」という。
司会の加藤浩次「軍事作戦が終了したとはどういう意味ですか」
畑中「全員死亡したか、一部を拘束しているか。武装グループの抵抗はなくなったということでしょう」
キャスターのテリー伊藤「時間が経っているのに、次の情報が入ってこないのはなぜなんですか」
畑中「軍事作戦ですから詳細は出さないということでしょう」
襲撃を実行したのは、アルカイダにつながる「AQIM(アルカイダ・イスラム・マグレブ)」という組織の分派「覆面団(ムラッサミン)」の、さらにその実行部隊「血判旅団」とされる。犯行声明で顔をさらしたムラッサミンのリーダー、モフタルは元はアルジェリアの軍人で、その後にAQIMの戦闘員になったといわれる。2007年頃から誘拐事件を繰り返しており、今回も身代金を要求して、最終的に逃げられると踏んでいたのではと畑中氏はいう。 「日本人の安否が心配です」と加藤。情報がほしい。