河西智美の手ぶら写真「問題は男児。法律では児童が性器に触れる行為禁止」(専門家)
「初期のAKBに加入した際、グラビア撮影などについて特に説明はありませんでした。水着も下着もなし崩し的にやっていたという感じ。篠山紀信さんや蜷川(実花=筆者注)さんみたいに有名な方が撮るときは『芸術だ』って説明されますし、『この人なら脱いでも仕方ないか』って思ってしまう。そうやってエロの対象として見られることに馴れていくのでは」
「週刊文春」の「AKB大島優子 封印された『児童ポルノ』の過去」で、こう語るのは元AKB48のメンバーである。講談社発行の漫画誌「ヤングマガジン」が1月11日(2013年)、急遽回収されることが発表された。グラビアを飾ったAKB48のメンバー河西智美(21)の写真が不適切だとの指摘が出たためである。講談社広報室はこう答えている。
「十二日発売予定だったヤングマガジンは、前日には全国の書店に配本を終えておりました。十一日に社内で見本誌が出回り、社会通念上不適当ではないかと問題になり、発売延期と回収を決めました。発覚が遅れ原因は、件のショットが社内でも隠し玉のように秘匿されていたためです」
写真の問題点とは何か。「上半身裸の河西の背後から白人の男児が豊満な胸を手のひらで隠している。いわゆる『手ブラ』の状態である。河西自身はすでに成人しているものの、男児の存在が焦点となった。
専門家は、一連の騒動をどう見るのか。児童ポルノをめぐる法制度に詳しい甲南大学法科大学院の園田寿教授が解説する。
『あの写真は、間違いなく<二号ポルノ>とされる児童ポルノに該当します。児童ポルノ法には<児童が他人の性器等を触る行為>に関する規定があり、<性器等>には乳首も含まれます。児童の身体そのものを対象にしていなくても、そもそも子どもを性的表現の手段、道具として使うことが認められていません。
今回、講談社は発売を延期したために強制捜査されるような事態は考えにくいですが、児童ポルノ法には提供罪だけではなく、製造を罰する規定も設けられている。理論的には、構成要件を満たしています』
なお、『一号ポルノ』とは性行為やその類似行為、『三号ポルノ』とは衣服の一部または全部を着けない児童の写真・映像等を指す」(週刊文春)