ボーイング787相次ぐトラブル!「原因の大もとはバッテリー」日本メーカーが製造

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「大もとはバッテリーだと思います」

   全日空のボーイング787型機が16日朝(2013年1月)、高松空港に緊急着陸した事故で、原因を調べている運輸安全委員会の調査官はこう語った。このバッテリーは日本メーカー「ジーエス・ユアサコーポレーション」(京都市)の製造だという。

電解液漏れて「シチューの吹きこぼれのように固まってた」

   山口・宇部発羽田行きの全日空機は離陸からしばらくした午前8時半ごろ、高度1万フィートを飛行中に電気室から煙が出ているのが計器に表示され、高松空港に緊急着陸して乗客乗員全員が緊急脱出用のシューターで避難した。

   事故を調べた運輸安全委員会の小杉英世次席航空事故調査官によると、「バッテリーの中身の(電解液が)外に出ていた。よく鍋のシチューが沸騰して周りこぼれて硬くなったりしますが、そんな感じです。ただ、バッテリーについてはわれわれは素人ですから、その辺は教えて頂くことになります」という。7日にもアメリカのボストン空港で日本航空の同じ機種でバッテリーが爆発し出火した。

   バッテリーはリチウム電池という。ボーイング787はさまざまな箇所で故障が起きており、これが欠陥電池かどうかもまだわからないが、タレントの高木美保がそうとも知らずこう語った。

「日本にとって期待の機種じゃないですか。中小企業が潤うシステムにもなっているし…。ラインなのかサプライヤーなのかわかりませんが、早く原因を発見して安全を確保して欲しい」

全日空社長「新機種導入時のトラブル件数としては変わらない」

   航空評論家の秀島一生氏は「今回の原因はバッテリーの可能性が高いですが、一つは品質そのものの問題かもしれない。もう一つはバッテリーに必要以上の負荷がかかって、バッテリーが破壊したケースが考えられます。この場合はボーイング社のシステムですよね」という。

   ボーイング787型機は軽量で燃費のよさから次世代旅客機といわれる。全体の3分の1に日本製の部品が使われ、「準国産」とも評された最新鋭機だ。日本がひと足早く導入し、世界全体でも800機が発注されている。それだけに、事故原因の究明を世界中が注視しているが、全日空の伊東信一社長は「新たな航空機を導入したときのトラブル件数と変わらない。推し進めた戦略を現時点で変えることはない」と強気だ。この発言には、コメンテーターから「件数の問題ではない」と批判が上がった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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