アルジェリア邦人人質!長引きそうな解放交渉―襲撃グループ・目的まったく不明

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   アルジェリアの天然ガス関連施設できのう16日(2013年1月)に 襲撃事件が発生し、プラント建設会社「日揮」の社員を含む複数の外国人が人質にとられた。アルカイダ系のイスラム過激派によるものとみられるが、襲撃の意図ははっきりしない。

3台の車で乗り付け護衛と銃撃戦

   通信社の報道によると、事件があったのはアルジェリア北東部のリビア国境に近いイナメナスの天然ガスプラントだ。早朝5時、3台の車で乗り付けた武装集団がバスを襲撃し、護衛との銃撃戦で外国人2人が死亡、6人がけがをしたという。集団は次いで職員居住区に侵入し、日揮の社員3人を含むアメリカ、イギリス人など複数の人質をとって立てこもった。アイルランド人、ノルウェー人もいるという報道もあり、人質は20人程度ではないかと見られる。

   武装集団は「マリのフランスの空爆への報復だ。治安部隊が突入すれば、施設を爆破する」といっている。マリの内戦で北部を制圧した反政府イスラム組織に対して、フランスは今月11日から空爆に踏み切った。その際、アルジェリアが領空通過を許可したことを指すものとみられる。

   日本政府はベトナム訪問中の安倍首相の指示も受け人命第一の対応、情報収集、関係国との連携を基本に、岸田外相はアルジェリアのメデルシ外相に人命最優先の対処を要請した。しかし、現地の情報が少なく、詳細がつかめずにいる。

   アルジェリアは石油・天然ガスではアフリカの雄のひとつだが、1990年代以降イスラム原理主義勢力との内戦が続き、10万人以上が死亡している。今回の襲撃がマリの勢力によるものか、国内のイスラム勢力なのかもわかっていない。アルジェリア政府は武装集団との交渉を拒否している。

政治目的か、身代金目当てか

   司会の加藤浩次「日本人は17人いるうちの何人かが人質になったといいます」

   日本エネルギー経済研究所の田中浩一郎氏は「マリでの攻勢に反発している勢力とはいえそうだが、犯行声明を出している組織との結びつきははっきりしません」という。

   キャスターのテリー伊藤「マリ空爆に反発しているのか、ただお金が欲しいのか」

   田中「過去にも外国人襲撃・誘拐はありました。目的の中に活動資金を調達するというのもあった。今回も可能性はありますね」

   テリー「人命優先は当たり前だが、マリのことになるとフランスが応じるとも思えない。長引くかもしれない。経済的なことなら解決可能かも」

   田中「政治目的の色合いが強くなると関係国も増えるし、日本政府には難しくなる」

   加藤「なぜこの施設が襲われたのでしょうか」

   田中「よくわかりませんね。リビアに近いので、リビア国内のイスラム勢力も力があり、影響も無視できません」

   要するにわからない。どんな連中かも、何が目的かも。ましてマリ問題を持ち出されたら、まず打つ手がない。アルジェリア政府は強硬だろう。何が起こるか、祈るしかないのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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