あっちもこっちも壊れる設計・構造的欠陥
司会のみのもんた「ちょっと(トラブルが)、続き過ぎるんじゃないですか」
航空ジャーナリストの秋本俊二氏は「そうですね。怖いのは、相次ぐトラブルが同じ箇所、同じ部品ならば調査して交換すればすむのですが、全部違うということです。もしかしたら、構造的な欠陥、設計上に問題があるのかもしれない」
みの「でも、試験飛行は繰り返し繰り返しやったのでしょ」
秋本「もちろんやったはずです。ただ、787 はこれまでの飛行機とまったく違うんです。これまでの金属でできた飛行機を、簡単にいえば、プラスチックでできた飛行機に変えたのです。ボディーだけでなく、中に入っている部品も軽量化を図った。その歪みが出てきている可能性があります」
みの「でも、ひとつひとつ解決していくしかないでしょう」
秋本「今回は日本列島上空で発生したトラブルだったので緊急着陸できましたが、これが太平洋上だったらどうでしょう。怖いでしょ。だから、その前にすべて降ろして地上で総点検しないとだめです。ちょっと直して、さあ飛ばす、というわけにはいきません」
アナウンサーの井上貴博「これは長引きますか」
秋本「そんなことは言っておれません。徹底的にやるには長引いても仕方ありません。経営的に痛手になるから飛ばそうというというわけにはいかないんですね。新型機は初期不良がつきものといいますが、とんでもない話です」
コメンテーターの小松成美(フリージャーナリスト)「この飛行機が安全なものになって帰ってくる手立てをイメージできますか」
秋本「徹底究明して、悪いところを全部洗い直して、パイロットはベテラン機長を2人体制にするとか、電気に詳しいエンジニアを乗せるとか。コストは上がりますが、やってよかったというときが必ず来ると思いますよ」
「安全性」と「経済性」の問題、原発の問題と重なる。