きのう14日(2013年1月)、東京は積雪8センチと7年ぶりの大雪に見舞われたが、寒さが厳しくなるのはこれからで、インフルエンザが猛威を振るうのは1月下旬がピークという。手洗いやうがいの励行が大切とわかっているつもりだが、けさ(1月15日)の「朝ズバ!」は「おなじみの予防策に盲点あり」と注意を呼び掛けた。
鼻をかいだ患者がまき散らすウイルス
インフルエンザ・ウイルスの感染ルートには、くしゃみや咳による飛沫感染と鼻水や唾液による接触感染がある。くしゃみの実験をすると、飛沫は約3メートルも飛ぶ。これを防ぐにはマスクだが、マスクをすればいいというものではない。鼻とマスクの間に隙間ができにくいもの、鼻と口を完全に覆うことが大切だ。隙間があると、飛沫はそこから飛び出す。
司会のみのもんたやコメンテーターが驚いたのは、鼻水の実験だ。特殊な照明を当てると光って見える液体を鼻水に見立てて、感染の仕方を検証した。リビングで男女がテレビを見ている。インフルエンザにかかっている男性がティッシュペーパーの箱からティッシュを取り出し、鼻をかんでゴミ箱に捨てる。すると、ティッシュはもちろんだが、ゴミ箱にも鼻の下にも手にも鼻水がつく。その手でテレビのリモコンを操作すると、リモコンにもつく。今度はそのリモコンを女性が手にとってチャンネルを回し、さらにテーブルに置いてあった煎餅を食べた。彼女の手にはリモコンを介して男性の鼻水が付いた。
次に男性は台所の冷蔵庫に行って、おやつのケーキを取り出し皿に乗せて運んできた。当然、ケーキやその皿にも鼻水がついている。男性が熱っぽいと訴えたため、お互いがおでこを触って熱を測る。すると、女性のおでこにも鼻水。結局、この男性の鼻水は、リビングのテーブル、ティッシュの箱、リモコン、ソファ、冷蔵庫の扉と、いたるところに付着した。
「うわー、たまんないですね、ああいう実験、見ちゃうと」とみの。
「長芋を生で食べる」は効くらしい
鼻水実験を監修した森田豊医学博士が出演し、「知っているようで知らないインフルエンザの基礎知識」についてクイズを出した。
(1)高熱の時はおでこや後頭部を冷やす。答えはバツ。「効率よく冷やすには首の周囲やわきの下、そけい部を冷やす」
(2)インフルエンザにかかったらビタミンCを摂る。これもバツ。「かかってから摂っても遅い。予防的効果はあるが、みかんを食べても治らない」
(3)インフルエンザ予防には「長芋」がいい。これはマル。「ただし、熱を加えないで生で食べること」
(4)インフルエンザにかかったら赤ワインがいい。バツ!。「かかってからのアルコールはNG。たまご酒もほどほどに」ということだった。