バスケ部の男子生徒が顧問教諭から体罰を受け自殺した大阪市立桜宮高校で、体罰による処分を受けた別の顧問教諭が再び生徒に体罰を加えていたことがわかった。しかし、コメンテーターの長嶋一茂(スポーツキャスター)は自ら体験した体罰と比較しながら「ビンタ廃止してもいいのか」と体罰擁護論をぶった。
桜宮高校バレー部顧問「懲戒処分」受けた後も体罰
新たな体罰がわかったのは、2年前に部員生徒に体罰を加え3か月の停職処分を受けたバレーボール部顧問の男性教諭(35)だ。この教諭は処分後に研修を受けて顧問に復帰したが、昨年11月(2012年)に再び生徒に体罰を加えていた。この事実を9日(2013年1月)に開かれた保護者説明会で一部の保護者から指摘されたが、学校側は説明会やその後の記者会見でその事実を否定していた。
結局、佐藤芳弘校長が10日夜の記者会意見でバレーボール部顧問の体罰を認め、こう弁明した。「生徒の頭を平手で叩くという軽微な体罰と判断した。これを市教委に報告すると、以前に停職処分を受けているので、ひょっとすると重い処分になるのではないかと心配した。若い教員ですので、将来のことも頭によぎり市教委に上げなかった」
体罰が繰り返されたときに、学校側が真剣に体罰について取り組んでいれば、男子生徒の命を奪うことはなかっただろう。若い教諭の将来については頭をよぎって、人生これからという若い生徒たちの将来については頭の片隅にもなかったわけだ。教育者として失格としか言いようがない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト