NHK大河「八重の桜」会津っぽが長州・安倍に楯突く日「ならぬことはならぬのです」
NHKの大河ドラマ「八重の桜」が始まった。綾瀬はるかが演じる山本八重(実物は男のようにガッシリした女性である)は幕末に福島県会津若松の砲術家の家に生まれる。会津藩は徳川幕府に最後まで忠誠を尽くし、戊辰戦争(1868~1869年)で敗れる。この戦は明治政府を樹立した薩摩・長州藩を中核とした新政府軍と旧幕府勢力が戦った内戦である。
ドラマの冒頭、男装した八重が「城はわださぬ。ならぬことはならぬのです」といいながら向ける銃口の先には薩長がいる。幕末のジャンヌダルクと称えられた八重は、戦の後、京へ移り住み、同志社大学の創設者・新島襄と結婚する。夫の死後は日清・日露戦争に篤志看護婦として従軍し、日本のナイチンゲールと呼ばれるようになる。
頑固者(がんこもん)「会津っぽ」を主人公にしたドラマが、彼らがいまだに『怨み』を持っているといわれる長州人の末裔・安倍晋三が総理になった直後に始まったのは、NHKの先見の明か、歴史の皮肉だろうか。
安倍総理が元の自民党のように公共事業を垂れ流し、財界ベッタリの「強者強靱化」政策を進め、貧富の格差をさらに広げるようなら、会津っぽたちは黙ってはいまい。この大河ドラマが終わるまで安倍政権が持ちこたえているかどうかも注目である