おととい5日(2013年1月)の東京・築地市場の水初競りで、体長約2メートル、体重222キロの本マグロが1億5540万円で競り落とされた。普通の取り引きなら、高くても600万円程度だ。釣り上げた青森・大間の漁師にはどのくらいの収入になるのか。
「洗濯機がガタきてるんで買い替えようかな」
異常高値のまぐろを釣り上げた竹内大輔さんは、「最初に連絡をもらったときはビックリして驚いた。まさかそんな値が付くとは思ってもいなかったからね。まだ実感がわきません」と話す。
司会のみのもんた「代金が入ったら、何に使いますか」
竹内さん「何も考えていません。母ちゃんが洗濯機にガタが来ているからというので、洗濯機は買おうかなと思っています」
奥平邦彦リポーターによると、「竹内さんのお父さんの薫さんも、12年前に築地で初競り最高値をつけたマグロを釣り上げています」という。競り落とした寿司チェーン店「すしざんまい」の木村清社長は、「今年こそ景気が良くなりますようにと気を入れて競り落とした」という。
ひとサク70万円…5年前の25倍
築地市場関係者の反応は複雑だ。ある仲買人はサクをひと切れ取り、「これで70万円もするんだよ。庶民の口にはなかなか入らないよ」と呆れ顔である。奥平は「今年の築地での値段は去年の3倍になっています。5年前と比較すると25倍の高値となっています」と伝えた。
スタジオに木村社長とすしざんまい店長が登場。さっそく高値のマグロ握りを試食し、みのは「一人1貫限定だそうです」と告げると、コメンテーターの柿崎明二(共同通信解説委員)は「実に美味しい。でも、一人1貫だけというのは何か物足りない」と苦笑いする。他の報道によると、釣り上げた竹内さんには1億円が入るという。