安倍内閣の副大臣25名も決まった。ちょっと意外だったのは、麻生内閣で内閣府特命担当大臣(男女共同参画・少子化対策)だった小渕優子議員が財務副大臣に起用されたことだ。麻生財務大臣は「理解に苦しむ人事。元大臣を副大臣に起用するというのはいかがなものかと申し上げたら、総理経験者が副総理になっている例もあるというお答えだったので、なるほどと思い後は黙って聞いていた」と苦笑した。総選挙大勝で浮かれている中堅どころを下手に起用するとボロを出しかねないと言うことで、無難な人事で収めたということだろう。
副大臣の失言・暴言怖い菅官房長「勝手に発言しないように」
きのう27日(2012年12月)の副大臣会議で、菅義偉官房長官は「地元選挙区に戻ったときなど、党に無断で私見を明らかにしないように」と釘を刺した。コメンテーターの与良正男(毎日新聞論説委員)は「第一次安倍内閣の時は、閣僚の不用意な発言で安倍さんは足を引っ張られた。今度はそういうことが起きないようにと予防線を張ったのでしょう」と見る。
尾崎弘之(東京工科大学教授)は「いろいろと議論をしてそれでも結論が出なかったら、後は一任というのが自民党のいいところだった。その議論を事前に封じようとするのには、何か嫌な感じがする」
安倍内閣は来夏の参院選で衆参ねじれ解消がまずは目標だが、総選挙では女性票の支持が低かった。小渕を内閣の目玉に起用したかったが、大量当選で党3役も閣僚も「空席」がなく、副大臣で処遇となったのだろう。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト