これほどワイドショーにならない新総理も記憶にない。第2次安倍政権が誕生したが、なにしろ首相の経歴・人となり、ファーストレディとなれそめバナシなど、定番ネタがすべて割愛である。
「再婚」じゃあ新味がないし、披露宴は要らないということか。「とくダネ!」も内閣バナシも早々に切り上げ、少数野党「日本未来の党」の「成田離婚」に話題がシフトするアベコベな展開になっていた。
復古感漂う内閣
定番ネタの「○○内閣」命名。これも変わり映えがしない。このところ番組に出ずっぱりで、明るい表情で安倍政権への期待を語り続ける時事通信社解説委員の田﨑史郎は、「重厚・若手育成内閣」なる名前を付け、その「存在感」を高く採点した。「麻生さんが入閣したことでインパクトありますよね。安倍さんも総理大臣やられて、知名度がある」とのことだ。
日本を取り戻す(いつの?)と甦った首相はじめ、たしかにいろいろと重苦しい、いや重々しい復古感漂う内閣にはなっているのかもしれない。
文
ボンド柳生