ワイドショーになるプロ野球新人というのも久方ぶりだ。高校野球のエース(投手)で4番(強打者)で、時速160キロの投球をするなど活躍し、このほど北海道日本ハムに入団が決まった大谷翔平投手である。
彼のワイドショー的な価値がうなぎ登りに上がったのは夏の甲子園…ではなく、プロ野球のドラフト(新人選手選択会議)以降のことだ。大谷はドラフト前に北米のプロ野球リーグMLB挑戦の意向を公に表明していた。その意向を尊重して、ドラフトで彼を指名する球団はないと見られていたが、日ハムが「強行」指名し、その後、翻意して日ハム入団を決める間に、寄せられた賛否両論も含めて大きな話題へ成長した。プロでは先例のない投手と打者の本格的な両立に挑戦するというので、これも話題性十分だ。
将来、ポスティングでもゴッソリ儲かる
けさの「とくダネ!」は、大谷の入団会見、セレモニーの様子を実況付きでかなりの時間を割いて伝えた。スタジオでは、この金の成りそうなヘラクレス的童顔少年を、高名な大人たちがソロバン弾きながら、あるいは舌なめずりしながら見つめていた。
「日ハムは思い切って指名して良かったですよね。将来、(大谷が)ポスティング(でMLBに行くこと)になったときに、日ハムはいくら入るのか。ワタシ、経営者として考えただけでワクワクしますよ」(司会の小倉智昭)
「資格はないけど、代理人になりたい」(テレビプロデューサーのデーブ・スペクター)
「(大谷は)スタイルがよくて、顔は童顔だ。ナイスバディで童顔の女性が一番男性にモテるが、女性も同じこと。体がいいのにこの汚れない純真な顔。年上の女性ファン、殺到ですよ」(漫画家の柴門ふみ)