お休み中のみのもんたに代わって、進行役の井上貴博アナウンサーが、「党役員人事と閣僚人事でサプライズが起きました」と興奮している。安倍政権党の3役のうち、総務会長に野田聖子・元消費者行政相、政調会長に高市早苗・元少子化相が決まったというのだ。そんなに興奮することなのか。
総選挙で低かった女性の自民党支持
井上「党3役に女性が2人も起用されたのは自民党でも初めてのことです。その背景には、総選挙の自民党支持票を分析したところ、女性の支持票が少なかったことがあるようです」
コメンテーターの若狭勝(元東京地検特捜部副部長・弁護士)は冷静だった。「党3役に女性が2人登用されたからといって、サプライズではないと思います。人間社会は男性と女性。閣僚の半分が女性になっても不思議ではない。これからもどんどん女性を起用すべきだと思う」
新内閣・執行部は「党高政低」から「政高党低」
新閣僚の顔ぶれについて、逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)は「派閥のキーマンが入っていたり、経験豊かな人が入閣したりで、その意味ではオールスターではなく、オールドスター内閣ですよ。今回の選挙で女性議員の数が18人も減っています。今後はもっと女性が活躍できる場が与えられるべきだと思います」と話す。女性議員が減ったのは、小沢ガールズが片っ端から落ちたからで、女性の活躍の場が少ないからとは思えないけれどなあ。
片山善博(元総務相)「自民党は変わりました。以前の自民党ならできない人事だった。これまでの自民党は党高政低といわれ、党に重点が置かれていた。安倍内閣の顔ぶれを見る限り、それが逆転して政高党低に、政府に重点が置かれている」
いってみれば自民党総動員態勢で参院選に突っ込もうというわけで、2人の女性党幹部も女性票獲得が狙いであることはミエミエだ。