<ルビー・スパークス>
夢から出てきた女性を「理想の恋人」に仕立てる内気な青年…ちょっと怖いラブストリー

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ゾーイ・カザンの愛らしさ!目が大きくて気が強そうなのだけど泣き顔たまらない

   カルヴィンはルビーが自分の創作物であること、好き勝手に人格を操れることをルビーに伝える。半狂乱になったルビーに、カルヴィンはさらなる書き込みを続ける。ラブストーリーから一転してホラーにすら感じられる展開だ。

   その後、「ご主人さま」とその「創作物」がどんな結末を迎えるのかは言わない。ただひとつ言えるのは、誰にでもカルヴィンの要素はあるのだということだ。程度の差はあるだろうけれど、大事な人と理解しあえないときに、その原因を相手にだけ押し付けてはいないか。思い当たる節がひとつもないとしたら、その人は聖人君子か、自分のことを客観視できない人間かのどちらかだ。

   ルビーを演じるゾーイ・カザンの愛らしさは特筆もの。目が大きくて、とにかく童顔。気が強そうなのだけれど、泣き顔がたまらない。ぐちゃぐちゃに涙しているときなんか、幼児のような頼りなさと純粋さが漂ってハマり役!と膝を打ちたい愛おしさだった。

   師走の忙しさの中で、ちょっぴり気持ちがささくれ立っている方にぜひ。

(ばんぶぅ)

おススメ度☆☆☆☆

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