民主党執行部の茫然自失状態が続いている。19日(2012年12月)に代表選実施の承認を得るための両院議員総会を開いたが、大もめにもめて承認が得られず、代表選は延期となった。
執行部が決めた代表選の日程にこんな反発の声が上がったのだ。「こんな拙速で代表を選ぶのは賛成できかねる。2日、3日でチョロチョロ選んでいいのか」「3期、4期も民主党を支えてきた(落選した)中堅議員の声も聞くべきだ」「大事なのは3年半も政権をとっていて惨敗した原因をしっかり分析しなければいけない」
25日の両院議員総会で決まらないと…
議員総会で意見を述べた13人中12人が22日の代表選に反対したのだが、今後のスケジュールについては、22日にとりあえず落選議員を含めて大敗の原因について話し合う。そして25日に改めて両院議員総会を開くが、そこで代表が決まるかどうかは不明という。翌26日は特別国会の招集日で、首相指名選挙が行われる。
本命視されていた政調会長の細野豪志は代表選出馬を辞退する意向といわれる。よもやないとは思うが、首相指名選挙で野党第一党が他党の党首に投票なんて珍事も起こりかねない。コメンテーターの高木美保(タレント)は「手が挙がらないということは、誰もやり手がいないということなんですかね。いま手を挙げないというのは、離党を考えて別の方向を向いて仕事をしているということなんですか」と話す。
司会の羽鳥慎一「大敗したとはいえ、野党第一党は政府与党をチェックしなければいけない立場にある。このままではグチャグチャなっちゃう」
経験豊富で強力なリーダーが不在のいま、唖然、茫然、悄然の状態から脱するのは当分は無理のようだ。