激戦の韓国大統領選を制したのは与党・セヌリ党の朴槿恵候補(パク・クネ)だった。「モーニングバード!」が人となりを取り上げたが、「国と結婚した」と語るようなひたむきさ、その手本としているのが暗殺の流れ弾に当たって死亡した母親で、今回の遊説でも「母のようなリーダーシップで国民の心を一つに」と繰り返したという。まだ儒教の色の濃いところが残っているのか、日本には見当たらない「国母」を彷彿とさせる。
父母とも凶弾で失い、自分も暴漢に襲われ大ケガ
波乱万丈の人生だった。フランス留学中の21歳のときに大統領だった父・朴正熙をねらった暗殺の流れ弾が母にあたり死亡。母に代わってファーストレディー役をこなしたが、今度は父が側近の銃弾で死亡した。悲劇はこれで終わらなかった。2006年、ソウル市長選の応援遊説のさなかに暴漢に襲われカッターナイフで顔を切られて深い傷を負った。
コメンテーターの高木美保(タレント)は「韓国のドラマを見ていても、韓国の方ってこういう波乱の人生体験の末、自らの意思で独身を貫き、政治に命をかける生き方が受けるのでは」と見る。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト