「プロジェクション・マッピング」をご存知だろう。今年9月(2012年12月)に復元された東京駅丸の内側の駅舎で繰り広げられた、動くイメージ・ディスプレイだ。建物全体を使った躍動感溢れる立体映像の展開には、だれもが驚いた。
これをやったのは株式会社タケナカで、「東京駅以来、引き合いは5倍から10倍。とくにクリスマス時期は全国的にイルミネーションが多く、集中しています」という。たしかに各地で見られるようになった。
階段をスクリーンにボール転げ落ちたり、雪が降ったり、花火があがったり…
六本木ヒルズには高さ7メートルのプロジェクションによるクリスマスツリーが出現した。近くにあるオブジェに触るとツリーが次々に変化する。映像は19種類あり、先週の土日曜(12月15、16日)に開催して、6時間でのべ841人が映像の変化を楽しんだという。
千葉・流山市の「流山おおたかの森駅」では昨年、プロジェクション・マッピングのパ フォーマンスに2日間で2万人を動員した。いつも上り下りしている階段をスクリーンに、ボールが転げ落ちたり、魔法のように色が変わったり、雪が降ったり、花火があがったり…。今年は22日(土)、23日(日)に開催するというので、大竹真レポーターが訪れた。今年は同じ階段で、人間がからんたものになるらしい。
大阪では万博会場にある「太陽の塔」で行なわれる。1970年の万博に岡本太郎がシンボルとして作った高さ70メートルの巨大な塔だ。万博終了後も公園のシンボルなっている。映像のタイトルは「ライブス」。ライフの複数形で、命とか生命の意だ。この映像を一足早く見せた。シャトルロケットが轟音とともにうち上がり、宇宙の映像から海底に、さらに恐竜時代からクリスマスツリーへとめまぐるしく変化する。実は「少年の夢」だったという構成だ。