デフレ要因に「高齢化社会」「安い中国製品の流入」
みの「安倍総裁はデフレからの脱却、物価を2%上げると話していますが、僕はこの話が出ると、『どうやって?』と必ず聞くことにしています。掛け声はいいが、その具体的方法論が見えてこない」
片山「通貨を増やして市場に流通させれば、モノの価値が上がる。それで物価を上げていこうという計画です」
逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)は「国債を発行すれば成長に繋がる。現に自民党銘柄と呼ばれる金融や不動産株は動き始めている。でも、これでデフレから抜け出せるかといえばちょっと疑問。デフレ要因として、日本の高齢化による購買能力の低下や中国から安いものがどっと入ってきているがあるからです。こうした問題とどう向き合うかがなければ、一時的な対症療法にしかならない」
それにしても、いつの間にか安倍も新聞・テレビも「インフレターゲット」という言葉を使わず、「物価目標」などというようになった。インフレという言葉に悪いイメージがあるからだろうが、国債増発で国の借金が増えるだけでなく、長期金利上昇で国債の利払いが増加し財政がいよいよ逼迫すれば、景気は逆に冷え込むリスクをだれも指摘しないのが不思議だ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト