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発端は「富山ブラック」高級感が出て健康にいいイメージ

   「朝ズバ!」によれば、黒ブームを牽引したのは富山県ではないかという。ここでは街を走っている路面電車も真っ黒なのだ。地元の特産品が集まる道の駅には、黒のイカの塩辛、黒のどら焼き、黒のカレー、黒のサイダー…。それぞれの商品に「富山ブラック」と記されている。富山ブラックのラーメンは魚醤を使ったタレが黒さの秘密だ。「麺家いろは」の栗原清会長は「富山ブラックとして全国にアピールしたいという動きが他の商品と重なり話題になっていると思います」と語る。どうやら、これが黒いご当地商品の発端となったようだ。

   日本総研の斉木乃里子主任研究員は「もともと口に入れるものや肌につけるものが黒いというのは抵抗感があるといわれていたが、今は高級感があるとか、健康にいいというイメージに変わっています」という。コメンテーターの歌人で作家の田中章義は「日本人は文学の世界でも1000年以上にわたって、漆黒色や墨色など黒だけで10何種類も語ってきた民族です」と熱っぽく語った。ちなみに、黒のトイレットペーパ―のギフトセットは2625円だそうだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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