朝のワイドショーにとって、北朝鮮のミサイル発射はまさに赤っ恥の事件だった。9日日曜(2012年12月)に平壌放送が発射予告期間を1週間延長し、11日には発射台から下ろして解体中という韓国情報が流れたことから、12日水曜の朝ワイドは揃って「発射はかなり先」、あるいは「発射そのものがフェイク」などと伝えたが、その直後に北朝鮮はぶっ放したのだ。ほんの十数分前の報告やコメントがまったくの大ハズレとなってしまったのである。
翌日の放送でどうリカバリーしたか。TBS系「朝ズバッ!」の司会みのもんたが「解体されているなんて…、誰ですか、そんなこと言ったのは」と不機嫌そうに「北朝鮮が目論む『近いうちに核実験』アメリカ本土核攻撃の能力誇示」と取り上げ、フジテレビ系の「とくダネ!」は笠井信輔アナが「その1時間後くらいに発射ですから…」と気まずそうに伝えながら、「北朝鮮ミサイル『人工衛星も軌道』何だったのか!?発射台取り外し・解体情報」といささか八つ当たり気味だった。テレビ朝日系の「モーニングバード!」は「北のミサイル発射なしと踏んでた韓国国防省―今週末に忘年会予定」と、韓国の国防省も予測できなかったのだから、ワイドショーが外れたのも仕方ないと言わんばかりだった。(テレビウォッチ編集部)