零戦生みの親ジレンマ「美しいものを作ろうとしたら兵器になっちゃった」
「月間モデルグラフィックス」を発行するアートボックスの市村弘代表は、「宮崎さんが、これ映画にすることになったといっていた」という。「紅の豚」もこの雑誌の連載漫画が原作なのだそうだ。宮崎監督は別のところでも、「戦争の道具を造った人間の映画を作るんですけど、スタッフ にも女房にも『なんでそんな映画を』といわれて…。でも、ボクは彼が『美しいものを作りたかった』ということをポソッと漏らしたということを聞いてね、『これだ』と思ったんです」と話している。
零戦の生みの親が主人公なのだが、ではポスターの女性はだれなのか。それが堀辰雄だ。「風立ちぬ」は結核で死を迎える婚約者との日々を綴ったものだ。鈴木は「堀越二郎の生涯に堀辰雄のモチーフをぶち込む」という。連載漫画は「美しいものを作ろうとしたら兵器になっちゃった。そのジレンマです」と市村さんは言う。
司会の加藤浩次「半年も前でしょう、来年夏だから。同時公開というのはどちらも負けねぇぞと」
取材した中山美香レポーターはもうひとつの言葉、「いざ生きめやも」を「難しいが生きねばならぬ」と解釈して「強い意志を表す」という。
キャスターのテリー伊藤「堀越二郎さんという実在の人物を使うのは初めてでしょう」
中山「10歳から40歳くらいまでの30年を描くのも初めてだとのことです」
ちょっと楽しみ。でも、相変わらずジブリは宣伝がうまい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト