けさ(2012年12月14日)も日本は内憂外患である。外患は北朝鮮のミサイル、中国の飛行機(尖閣へ)、内憂は放射性物質の拡散シミュレーションだ。原子力規制委員会が発表した原発ごとの拡散予測に間違いが相次いでいる問題では、結局、データの入力間違いなどから、全原発で予測が狂っていたことがわかった。ひどいものは「方向が真逆(180度、正反対)だったんですよ!」と、笠井信輔アナが声を張り上げる。これを元にして自治体が防災計画を立てる予定だったのに、「大元が全訂正ですから!」(笠井)
原子力規制委員長「勉強になった…」
番組コメンテイターでコラムニストの深澤真紀が言う。「安全を守るために作った組織なのに、しかも委員長が他人事みたいに『勉強になった』って、いま勉強されても私たち困りますよ」
「これはみなさん、お怒りだと思います。私も本当に――」と言いかけた笠井は、「スタジオも本当に怒っています」と中立性を持たせるためか、主語を言い直していた。
日本の原発技術力や現場力は原発専門家に言わせると大変優れているそうなのだが、規制力だけがどうも例外的にお粗末なのだろうか。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト