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絞られてきた総選挙争点「原発イエスかノーか」

   けさ6日(2012年12月)は新聞各紙の調査も発表された。読売新聞は自民党が単独で過半数(241)を大きく上回る勢い。毎日新聞は共同通信の調査を載せて、自民党は小選挙区、比例代表ともに優位に立ち単独過半数を確保。公明党と合わせ300議席をうかがう勢いだとしている。第三極は伸び悩んでいる。

   朝日新聞も「自民、単独過半数の勢い」と打ち、自公で計300議席に達する可能性があると書いている。民主党は公示前230議席から80議席前後に大きく減る可能性があり、維新は大阪府内で躍進が目立ち、全国では小選挙区で10議席台、比例区で30議席台をうかがっているそうだ。 みんなの党は比例区で前回の3議席から13議席前後に達しそうで、小選挙区と合わせると公示前8議席から倍増の勢い。 未来は公示前の61議席から大きく減り、比例区と合算しても10議席台の見通しだという。

   どこも自民党が大幅に躍進すると見ている。だが、よくいわれるように、大勝と書かれるとアナウンス効果が働き、そんなに勝たせたくないからと票が他へ流れる。安倍晋三総裁の暴言や失言がこれからも出ないとは限らない。彼の主張する憲法改正、集団的自衛権を認め、自衛隊を国防軍に変える、原発容認などが反発を受けるかもしれない。

   私は、今回の選挙の争点は「原発イエスかノーか」という選択の選挙だと考えている。地震大国日本では、石原慎太郎日本維新の会代表がいうように、高いところに原発を作ったところで大事故は防げはしない。ドイツのように、あと10年と区切って、再生可能エネルギーへ転換していくために、国を挙げ全知全能を傾け、自動車や家電製品に代わる技術大国日本にすることだと思うのだが、いかがだろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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