検査・施設追いつかない日本。勘三郎は2度転院。
司会の羽鳥慎一が「馴染みのある病名ではないのですが、大変な病気なんですね」と訝り、高木美保(女優)はこんなことをいう。「私が初めてこの病名を聞いたのは、3、4年前の新型インフルエンザがはやった時でした。肺炎が重症化してARDSになる方がいるが、回復が難しいと。その時、欧米に比べ、日本はこの治療ができる施設が少ないと聞きました。勘三郎さんが2回も転院されたことで、もしかしたら施設の充実度でいえば、まだ足りない部分があるのかなという気がしますね」
アメリカに比べ日本はARDSの患者が少ないという。理由はICUに入ってきちんと検査しないとARDSの診断が下せないためで、分かっていないけれどもARDSの患者だったケースが多いのではないかという。
中村勘三郎の急逝で、はからずも日本の医療体制の頼りなさが明らかになってしまった。インフルエンザの季節を迎えたが、こうなると自己努力で風邪やインフルエンザに罹らないように気を付けるしかない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト