笹子トンネル人災!吊り下げボルトの劣化わかってたのに打音検査せず

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   中央道笹子トンネルでコンクリート製の天井板が大規模に落下し、自動車で通行中の9人が死亡した事故で、けさ6日(2012年12月)の「とくダネ!」では事故原因の推定が進められた。

接着性能落ちてスポッと抜けた可能性

   コンクリート板の吊り天井の吊り金具はトンネル本体の天辺にボルトと接着剤を使って固定されていた。事故直後のトンネル上部の写真を見ると、「(落ちた)ボルトの穴が見えるが、その周囲は損傷していない。だから、ボルトが(トンネル本体から)スポッと抜け落ちたと考えられる」(田中良幸リポーター)。落ちたボルトそのものにも損傷が少ないことから、「接着剤の接着性能が経年劣化し、ボルトが抜けた可能性がある」(近久・地盤システム研究所)という。

   また、笹子トンネルでは異常を発見しやすいとされる「打音検査」が長期間行われていなかったため、出演者からは批判的なコメントが続出した。「当然、劣化は想定されたはずだが、なぜ10年もの間、打音検査をしなかったのか。足場を組むのが面倒だったから、では済まないと思う」(笠井信輔アナ)。「この事故は人災と言ってもいいのでは」(経営コンサルタントの田中雅子)

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト