「何だ? 全然わからない。読み方もわからない。まあ、見て下さい」と司会のみのもんが笑いながら紹介したのが、きのう5日(2012年12月)に発表された「女子中高生ケータイ流行語大賞2012」(P-NESTリサーチ調べ)だ。いわゆる「ギャル語」だが、大人にとっては、解読不能、意味不明だ。
あなたいま「テンアゲ」てますか?それとも「いもる」状態?
東京・新橋で帰宅途中のお父さん方に聞いてみる。まず5位にランクされた「テンアゲ」。50代の会社員は「点数を上げる? いやいや、天ぷらを上げる? 違うなあ」と困惑している。正解は「テンションが上がっている状態の略語」である。続いて12位の「いもる」はどうか。40代の会社員は「たくさん食べる。胃がもる?みたいな。胃がもたれてすごくなるみたいな感じ?」。なかなか連想力豊かだが、バツ!。女子高生に使用法を聞くと、「ちゅうちょする時とか」「男子のクラスに行く時、いもる、とか」と解説する。どうやら、「びびる」という意味のようだ。「おじけづく姿が田舎から都会へ出てきた人のオドオドする姿に似ている」というのが語源らしいという。
次は「てへぺろ」。これは今年の金賞に輝いた。舌を出して照れている様子をあらわす。8位は「安定の」。女子高生によると「みんな使っている。安定、それが当たり前みたいな感じ」。「今年のクリスマス、もう大丈夫、安定、安定、彼氏安定とか」。「それをすれば間違いない。確実」という意味のようだ。
「みのさん、おはめろ。きょうもハースケおつぽよ!てへぺろ」
女子高生がギャル語でみのにメッセージを送った。「みのさん、おはめろ。きょうもハースケおつぽよ!ギャル語にオコしないでね。てへぺろ」
みの「なに、これ日本語?」。アナウンサーの小林悠が読みあげながら解説する。「おはめろ、と申しますのは」といいかけると、みのが「朝から、おはめろなんて、イヤらしいね、なんか」。小林はけろっとして続ける。「『きょうもハースケ おつぽよ』は、きょうもハードスケジュール、お疲れさま。『オコしないでね』は怒らないでね。『てへぺれ』は(ここでは)照れ隠しでとくに意味はありません。テレっとしてペロッと舌を出すということなんです」
このほか、「いちきた」は一時帰宅のことで、一時帰宅してまた出かけるときに使う。「りょ!」は了解の略。銀賞だった「きゃわたん」は「かわいいね」の意だ。
みの「なんでそうなるの」
小林「かわいいを、きゃわいいといいますよね。たんは何となく語尾に付けたもので、意味はないようです。派生語として、やばたん、つらたん、ねむたんなどがあります」
みの「ついていけない。アナウンサー試験でこんな言葉つかったら全部落とすよ」
続いて、ギャル語講座の上級編として次の問題が出た。「この顔見て!NKB発生で、かない…」。正解は「ニキビ発生で悲しい」。もう1問は「それな!ハゲド!」。これは「その通りだな、激しく同意する」が正解だそうだ。
果して、どれだけ理解できましたか。