被害起こっても人身事故にならない「フェイルセーフ」
コメンテーターの宇治原史規(お笑い芸人)「高齢化社会といわれますが、国民だけじゃなくて、国全体が高齢化している。公共事業はムダかどうかばかり話しているけど、今後は今あるものをどう守っていくかに話をシフトしていかないといけないのでしょうね」
防災専門家の山村武彦(防災システム研究所所長)はこんな提案をした。「被害が起こっても、人身事故にならないよう最悪を防ぐ方法を考えるべきでしょう。たとえば、停電があった時に踏切が自動的に閉まるなどです。『フェイルセーフ』といわれていますが、インフラを整備していく時に、あらかじめ人身事故が起きないよう優先順位を決めて対策をとるべきなんです」
これに司会の羽鳥慎一が「膨大なコストがかかりますよね」と言わずもがなのことを言うと、山村所長は「ですから、対策と許せる範囲のリスクの許容限界を冷徹に考え、優先順位を決める必要があるのです」とシビアに答えた。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト