人気歌舞伎役者の中村勘三郎が亡くなった――というので、「とくダネ!」は急遽、故人の思い出をしのぶ会に変わり、週明けから番組を彩ってきた総選挙や事件・事故は姿を消した。
死因は食道がんと直接関係ない「急性呼吸窮迫症候群」
番組の中で読み上げられた家族からのファクスなどによると、故人は7月(2012年)に食道がんの手術を受けた。当初、経過は順調のように思われたが、肺炎を発症して重症化し、今日12月5日未明、急性呼吸窮迫症候群のため死去したという。医療ジャーナリストの伊藤隼也は「限られた情報しかないが、死因は食道ガンの手術とはあまり直接的な関係はないのではないか」と言う。
勘三郎は来年4月の新歌舞伎座こけら落とし公演に出演するのを心の支えとしてきたそうで、司会の小倉智昭は「いま歌舞伎座はほとんどできあがってて、もうすぐだなあと思っていた。勘三郎さんは本当、残念だっただろうと思います」「新しい歌舞伎に一番なくなてはならない人だった」などとしんみりとコメントしていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト