成人女性4割「下肢静脈瘤」血管ボコボコ浮きむくみやだるさ―手術30分で解消

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   成人女性の4割、約1000万人が悩んでいるというから深刻である。「下肢静脈瘤は足の静脈がボコボコと浮き上がったり、細い血管が網目状に浮き出る病気です」(高橋さとみアナ)

   1度できると自然に治ることはなく、むくみやだるさ、足がつるなどの症状が続く。治療法は手術だが、去年(2011年)から保険が適用になった。

保険適用になり費用5万円

   綿貫静枝さんは左足のむくみがひどく、痛みも強まって歩行も困難になって、病院で超音波検査を受けた。測定の結果、太腿から足首までに静脈瘤の影があり、下肢静脈瘤と診断されて手術を受けた。手術はいたって簡単だった。局所麻酔で太腿の皮膚に穴を開け、静脈に医療用レーザーファイバーを通して、ふくらはぎの瘤の血管を焼きながら塞いでゆく。時間は30分ほどだ。その日に退院して徒歩で帰宅した。

   「ウトウトする暇もなく終わりました。いま明るい気分になっています」と綿貫さんは喜ぶ。この治療はこれまで30万円近くかかっていたが、保険適用になっていまは5万円台(3割本人負担)で済む。

   下肢静脈瘤専門クリニックの広川雅之医師はこう警告する。「下肢静脈瘤は男性より女性の方が3倍多い病気です。放置しても治らないだけでなく、年齢とともに症状は悪化します。ただ、血管の病気ですが、心筋梗塞や脳梗塞を誘発することはありません。悪化するとひどい痛みとともに色素沈着や湿疹からの皮膚炎に進行することもあります。20代で症状が出た人やエコノミークラス症候群に罹った人は注意が必要です」

(磯G)

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