笹子トンネル事故「大震災でひずみ溜まり劣化したボルトに負担」

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   中央自動車道・笹子トンネル上り線で起きたコンクリート天井板の落下事故で、落ちたコンクリート板は幅1.2メートル、長さ5メートルで、約1.2トンもある。そのコンクリート板270枚が130メートルのわたり落下した。

   原因について、1977年に開通して以来34年間、点検は目視や音だけで、管理している中日本高速道路(本社・名古屋市)もコンクリート板を支えていたつり金具(ボルト)が劣化した可能性を示唆している。

行楽シーズンにはクルマ数珠つなぎの渋滞名所

   山梨県警が撮影した天井落下現場の映像の見ると、コンクリートの塊が路面全体に覆いかぶさっており、真下にいたらひとたまりもないことがよくわかる。乗用車、ワゴン車、保冷車の3台が直撃を受けた。乗用車にいた60~70代の3人が焼死体で発見され、ワゴン車の6人のうち28歳の女性は自力で脱出したが、20代の男女5人は焼死体で見つかった。

   また、保冷車を運転していた50歳の男性は事故直後、携帯電話で会社に「助けて」と連絡してきたが、救助作業が難航し、搬送された病院で死亡が確認された。

   作業が難航したのは、落下したコンクリート板を電動カッターで切断し人海戦術で取り除く作業となりてこずったからで、乗用車にいた3人の焼死体を発見できたのは3日未明の午前4時半だった。

   落下現場は行楽シーズンの休日には渋滞が多く発生するところだ。司会の羽鳥慎一は「もし夕方だったらもっと大変な惨事になったと思う」と声を詰まらせる。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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