きのう2日(2012年12月)午前8時頃、中央自動車道上り線の笹子トンネル内で起きた天井板落下事故で、3台の車が天井板の下敷きとなり9人の死亡が確認されている。落下した天井板は1枚1トンから1.2トンで、それが130メートルにわたって崩落したと見られるが、「落下したコンクリート板を全部除去しないと事故の規模は分からない」と救助隊員は語っている。
目視だけだった定期点検
井上貴博アナウンサーは「事故が起きた直後のトンネル内の様子は、視界が1メートル前後で、前がほとんど見えない状態にあったようです」と伝えた。
司会のみのもんた「やはり昨年の大震災や最近のゲリラ豪雨が関係しているのではないだろうか」
コメンテーターの柿崎明二(共同通信編集委員)は「山の崩落とトンネルの崩落はそのメカニズムから違います。おそらく、誰もトンネルの天井が崩落するとは考えていなかったのでしょう」言う。池田健三郎(経済評論家)は「中央高速を管理する中日本高速道路はトンネル内の点検は定期的に行っていたと語っているが、どんな点検をしていたのか。これまでの点検のあり方をチェックする必要がある」と話す。
井上「天井板と天井板を吊っていたアンカーボルトと呼ばれるボルトとの接続部分は高さが5メートルもあり、点検は目視だけだったそうです。ハンマーで叩いてみて、その反応音で内部がどうなっているのかを判断する点検は行われていませんでした」
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト