これは、(ちょっと)アブないですね―。思わず、そんな感想をもらしたくなる出来事が発生した。今月(2012年11月)、名古屋駅を出発した名古屋市営バスの運転手が急発進、急加速など危険な運転を繰り返したというのだ。「ふざけるな もう辞めたい」という独り言も車内にアナウンスされたという。
年間8000軒の有責事故。対策は「心の強さ」
発車から7分後、3つ目の停留所でほとんどの客が降り、「運転手は大丈夫なのか」といった苦情が営業所に寄せられた。運転手が危険な運転をした原因は「客にきつい口調で目的地を聞かれ」て腹が立ったからだという。
「モーニングバード!」によれば、名古屋市営バスは事故や不祥事が相次いでいる。6月にはバスの出発時間が遅れたため、「はよいかんかい」と「暴言」を吐かれた運転手が腹を立てて蛇行運転。挙げ句に、乗客を残してバスを降りてしまった。この数年、年間800件以上の有責事故があり、「(他の地域とくらべて)事故が多い」(小松靖アナ)そうである。
市当局は、今後の対応として、「運転手の採用には心の強さに注意する」そうだが、スタジオではこれにつき、「職場環境に問題があるのではないか」(赤江珠緒キャスター)、「採用時の『心の強さ』でクリアできる問題なのか。この状況のウラになにがあるのか、対策も考えてもらわないと」など、疑問が続出していた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト