東京・お台場にある日本科学未来館できのう28日(2012年11月)から巨大ロボットの展示が始まっている。1台1億円1000万円のロボットがあるという。アナウンサーの森圭介が出掛けた。
身長4メートル、体重4トン。時速10キロで走行
ロボットは確かにでかい。身長4メートル、体重4トンで、タイヤの付いた足が4本付いている。まるでロボットアニメから飛び出してきたような重量感たっぷりだ。「人型4脚ロボット」というそうだ。名前は「クラタス」。手首にはどくろのようなマークもある。「こういうのを見ると、自分の中にある男の子の心がわき上がってきます」と森も興奮気味だ。
このロボットはただの置物ではない。乗り込んで操縦することができる。コックピットにある操縦桿を動かすと、胴体や腕が動く。法律上、公道を走行することはできないが、時速10キロで走ることもできる。電力でも軽油でも可能だ。ヘルメットをかぶり、特別にコックピットに搭乗した森は、「未来がきました。最高の眺めです。男の夢がかなった気がします」とご満悦だった。
開発したのは若者2人のプロジェクトチーム「水道橋重工」である。現代美術家の倉田光吾郎さんが設計を担当した。子どものころからロボットに強いあこがれを持っていて、未来像を描いていたが、「実際に出てくるのはアシモとか小さいものばかり。ならば僕が造ろうと思いました」と話す。
もう1人の大学院生、吉崎航さんが操縦プログラミングを担当した。吉崎さんも小さい時からロボット作りに興味を持っていた。この2人が組んでおととし(2010年)から製作を開始、約2年かけて完成させた。