ゆるキャラ人気の陰で引退!岐阜・柳ヶ瀬「やなな」役目終わった…

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   「第3回ゆるキャラ グランプリ2012」が埼玉県羽生市で開かれ、全国865のゆるキャラの中から愛媛県今治市の「バリィさん」が1位に輝いた。この「ゆるキャラ」ブームの中でも、消えていくゆるキャラもいる。「目のつけドコロ」コーナーが岐阜・柳ヶ瀬商店街のゆるキャラ「やなな」に目をつけた。

制作費1万円。段ボール箱に目と鼻…グランプリでは3位

   柳ヶ瀬商店街は高度経済成長時代には美川憲一の「柳ヶ瀬ブルース」でも知られ、東海地方有数の繁華街としてにぎわったしかし、バブル崩壊と同時に客が激減し、御多分にもれず「失われた10年」の中で衰退していった。

   そこで、かつての元気を取り戻そうと4年前に登場したのが「やなな」だった。製作費1万円、段ボールの四角い箱に目がパッチリの女の子の顔を描き、これを女性がかぶってデビューした。やななのマネージャーを務める佐藤徳昭は、「見てくれが段ボールですし、誰も箱入り娘だとか言ってくれず、ゴミを見るような目で見られていました」という。

   ところが、腰をくねらせながら歩く姿ややななの仕草、ウイットに富んだ筆談が話題になり人気者に。柳ヶ瀬商店街振興組合連合会の市川博一理事長によると、「3年前に柳ヶ瀬の商店街が解散する瀬戸際まで行った。今があるのは、『やなな』が細腕1本で柳ヶ瀬のアピールをしてくれたおかげと思っている」と感謝するほどだ。「ゆるキャラ グランプリ2010」では3位に入る快挙を果たした。

商店街に客戻り「引退を決意しました」

   引退することになったのは、今年6月(2012年)に行われた「ゆるキャラ大集合」というイベントがきっかけだった。2日間で延べ12万人の客を集め、各商店がやればできることを自覚したことで、役目を果たしたと引退を決意したという。

   スタジオにはやななと鬼の佐藤マネージャー、喋らないやななの通訳だった「ゆっこ」が出演した。司会のみのもんたが「引退したあとどうするの?」と聞くと、ゆっこを介して「就活に励む。できれば番組のリポーターに採用して」とさっそく売り込んでいた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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