名人と言われる落語家は何人かいて、立川談志もその一人であることは間違いないだろうが、彼はその上に狂気の天才というのがもう一つ付く。「芝浜」「やかん」は絶品だった。その談志が死んで21日(2012年11月)で1年になった。落語がうまかっただけでなく、多才で毀誉褒貶も多かっただけに、この全身落語家の死をワイドショーもさまざまな角度から取り上げた。
「立川談志死ぬまで軒昂『誤診だった。初期の子宮がんだったんです』」(TBS系「朝ズバッ!」)、「死去記事の見出しも戒名も自分で決めて逝った立川談志」(フジテレビ系「とくダネ!」)、「立川談志の茶目っ気『鰻屋に誘われ匂いだけかがされた弟子』」(テレビ朝日系「モーニングバード!」)と、粋でいたずら好きの素顔を紹介した。日本テレビ系「スッキリ!!」はやや違ったい面を取り上げ、「落語に飽きてた談志…たけしにやりたいこと持っていかれる悔しさ」と伝えた。
立川流の弟子たちは21日から3日間にわたって「立川談志追善落語会」を開き、立川流の真打ちをはじめとする一門が顔を揃えた。(テレビウォッチ編集部)