誤認逮捕された姉「警察は何やっているのか。悔しくて悔しくてたまりません」
裁判を傍聴したリポーターの阿部祐二が、誤認逮捕された姉の意見陳述を紹介した。検察は誤認逮捕の翌年、「嫌疑不十分」で不起訴とし、「真犯人」逮捕を受けた今年2月に「嫌疑なし」で改めて不起訴とした。しかし、それで誤認逮捕という「罪」が償われたわけではない。姉は次のように述べた。
「妹は犯人に命を奪われた。後にも先にもこんなつらいことはありません。15年前、身を切られるような思いをした後、誤認逮捕され想像を絶するような体験は忘れられません。でも、犯人は15年間笑っていたんでしょうね。警察は何をやっているのかって、それを思うと悔しくて悔しくてたまりません」
「真犯人」とともに裁かれるべきは、警察の事件捜査そのものではなかったか。
文
一ツ石