イギリスではネットで情報交換
国谷「SJSが悪化する背景には、その4割が誤診によるものだと言われています。これは怖いことで、SJS予防を広める方法はないのでしょうか」
望月「欧米では、目の異常でSJSの疑いがあったら、1週間以内にステロイド目薬を使用すれば進行は止められるとしています。イギリスではさまざまなSJSの体験談がネットにアップされ、情報交換が盛んに行われています。日本でも同様なサイトがありますが、あまり広まっていません。
今年から中学生の保健体育の授業の一環として、薬に対する授業が始まりました。内容は説明書の読み方や薬の成分の見方などで、こうした教育にもっと力を入れることが必要だと思います」
いまや、コンビニでも簡単に薬が買える。誰にでも買える薬なら安全というわけではないということだ。でも、同じ薬でSJSにかかる人とかからない人では何が違うのだろう。それがわかれば、自分は危ないかどうかわかるはずだが、そのあたりの説明が欲しかった。
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2012年11月19日放送「身近な薬の落とし穴 警告!「市販薬」の意外な副作用」)