「第3極」という言葉が一人歩きをしているのか、FNNの世論調査では期待感だけは高かったが、第3極にもAとBがあって、橋下・維新がAならBにも動きがあった。しかし、これがどうにも冴えない。
きのう19日(2012年11月)に亀井静香前衆院議員と民主党を離党した山田正彦元農相が「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」を立ち上げた。2人だけだから、「いずれ解消して新たな塊に参加」(亀井)と、太陽の党での石原慎太郎氏みたいなことをいう。しかし、当面の相手は小沢一郎氏の「国民の生活が第一」だ。小沢だって所属議員数は多いものの、小沢ガールズ、小沢チルドレンは行方も定かならず。公約だって、3年前の民主党の公約そのままだから、先行きは見えている。小沢相手では民主離党組もおいそれとは近づかない。
ベルギーでは連立政権まとまらず1年間「暫定政権」
前原・経済財政担当相が「ウロウロする政治家は信用されない」と離党議員に1発かましていたが、おそらく正しい。有権者だって、この3年で多いに学んだはずだ。政党が13にもなって、似たような政策を掲げていればなおさらだ。笠井信輔キャスターが各党の政策とやらをずらり並べて読み上げたが、司会の小倉智昭は「そんなのだれも聞いてないよ」
竹田圭吾(ニューズウィーク日本版編集主幹)がベルギーの例を引いて、「連立政権が1年くらいできなくて、その間、暫定政府でやって不都合もなかったので、政府なんか要らないという話になった」と話す。
田崎史郎(時事通信解説委員)「13あっても、社民党以下は全部の選挙区で候補者を立てることができないし、11ブロックの比例区に立てる力もない。だから区別して考えないといけない」
小倉「このところの株価の動きを見てると、安倍総裁が日銀にじゃぶじゃぶお札を刷ってもらってデフレ脱却をいって、株が上がってる」
田﨑「民主党政権下で景気が悪くなった。自民党ならということですが」
菊川怜キャスター「株価が動いたら、あ、そうなのかとなる」
竹田が「選択肢が多くなるのはいいことだが、選ぶ方の目が試される」という意味のことを いっていた。さあ、見極められるか。面白いところだ。