19日(2012年11月)に大阪・高槻駅前で開いた日本維新の会の橋下代表代行の初の演説には、 寒さの中、30分も1時間も前から人が集まっていた。橋下は「民主党はダメだった(パチパチと拍手)。多くの国民はもう1度自民に託した方がいいと思ってしまった。でもみなさん、3年前に自民党に対してどういう気持ちになったんですか」と話し出した。
橋下代表代行初演説「石原慎太郎と橋下徹に国家運営任せてください」
橋下は演説でこうも言った。「必要なのは政策を語ることではない。行政組織を動かして実行できるかどうかだ。国会議員では行政組織を動かせない。自民でも民主でも、行政組織を動かしたことがあるのは、首相と大臣だけ。いきなり大臣になってびっくりしてしまう。何千人もの組織の長になって、何をしていいのかわからないのが今の国会議員」
そのうえで、「石原慎太郎東京都知事、大阪府知事経験があり大阪市をひっぱっているこの橋下徹にね、日本国家の運営、1度任せてくださいよ」(大きな拍手が沸いた)。太陽の党との合意で不確かになった原発、TPPなどの政策には触れなかった。聴衆は「1時間前から待ってた」「志と覚悟と勇気。大いに期待してます」「原発ではトーンダウンして、どうなっているのかな」「原発の質問をしたかった」
午後7時からのなんば駅前では、怒号が飛び交った。大阪市が決めた被災地のがれき受け入れに反対する人たちだった。橋下氏演説の最後に、「申しわけないが、がれきの受け入れはやります。苦しんでいる岩手県民を捨てることはできない。いつからこんな自己勝手な国民が増えたんですか。安全はしっかりとチェックします」と話し、これには大きな拍手が沸いた。