最近の日本でどこを向いても景気のいい話はたいして聞こえてこないが、けさ19日(2012年11月)の「モーニングバード!」によれば、ごく小規模ながら、にわかに活気づいた業界があるらしい。衆院解散、選挙に伴って、大忙しの選挙関連ビジネスだ。選挙ポスターなどの印刷を手がける「イツキプリント」代表取締役は「電話が鳴りっぱなしですよ。選挙終わるまで休みはないですね」とにんまりしながら話す。
「選挙っていうのは、結局、名前の話題性なんですね」(制作会社)
イツキプリントでは、2009年の選挙からお目見えした新趣向の選挙ポスターがとりわけ注目を浴びていて、問い合わせが殺到中だという。素材に蓄光材を使うことで、夕方、闇夜のなかでも候補者の名前が茫と浮かび上がる仕組みだ。
気になるお値段は通常の2~3割増だそうだが、「選挙っていうのは、結局、名前なんですね。名前が目立つ、話題性になると」(代表取締役)と考えるセンセイ方には魅力的な商品なようである。
従来、選挙カーで行われる名前連呼などに加えて、ポスター・看板の名前ゴリ押しも進みそうだ。
文
ボンド柳生