「消費税」「TPP」「原発」…忘れているもっと大事なこと
司会の加藤浩次「今回の選挙では14の政党が乱立しています。何が選挙の争点になるのでしょうか」
日本テレビの佐藤幸一・官邸キャップ「大きくはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)と消費税増税。それに、今後の原子力政策をどうするかの3点です」
コメンテーターの杉山愛(元プロテニスプレーヤー)は「これだけの政党が出てくると、どこがどう違うのかがまったく分からない」と困惑の表情だ。
加藤「第三極の動きはどこまで影響力を持つのだろう」
勝谷誠彦(コラムニスト)「政治家というものは、たとえ相手が嫌いでも、自分の得になると考えれば平気で手を組む。だから、今は蜜月のように見えても選挙が終われば別れてしまうというケースも考えられますよ。選挙が終わらないと、その影響力は分からない」
メディアは「争点が絞れない」とか「争点なき選挙」などと伝えているが、そうではないだろう。国民もメディアももう忘れてしまったのか。去年の3月11日の東日本大震災と福島原発事故を受けて、すべての日本人は「これまでの日本でいいのか」と思い、生きていく中で何が大切かに気づいたはずじゃないのか。消費税やらTPPやらは「一人一人が豊かで安心して暮らせる日本とはどういうものか」という議論の中での話だ。今度の総選挙は「3・11」前の日本に戻すのか、「3・11」から学んで少しは賢い日本を目指すのかという、実は戦後最重要な選挙なのではないだろうか。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト