選挙戦が事実上スタートして「朝ズバッ!」も選挙一色だ。「8時またぎ」コーナーでは、民主、自民・公明を除いた7党の幹部が勢ぞろいした。
スポットライトを浴びたのは、「日本維新の会」と破談になり、結婚で合意したかに見えた「太陽の党」から袖にされ、行き場を失った「減税日本」の河村たかし代表(名古屋市長)だった。
袖にした維新の会・松井幹事長「ちょっと時間が足りなかった」
司会ののみのもんたが「河村さんどうなっちゃたんですか」と聞くと、名古屋から参加した河村は「商売盛んにする政治やりにくいですわ、松井さん頼みますよ」
みのが大阪から参加した日本維新の会の松井一郎幹事長に「松井さんどういうふうに決着するんですか」と話を振った。松井は「ちょっと時間が足りなかったですね。政策を煮詰めきれませんでしたね」ともう他人事だ。河村は背に腹はかえられない。
「カッコいいことにゃ~ですけど、粘り強く、ハイ、流れから言うと、大阪のぼったくりバー革命、名古屋の庶民革命、一緒にやってきたわけですよ。理念、理念と言いますが、どういう人たちの利害を代表しているか。今は商売をやっとる人、税金を払う人と税金で食っている人たちの利害が非常に深刻なんですよ」
松井「商売を盛んにするというのは当たり前にことで、これだけでいくと自民党から共産党、公明党まで賛成になってしまう。地方自治体の首長を一緒にやってきて、地方を何とかしたいという思いは共有しているんです。ただ、経済を活性化させ景気対策でどういうことをやるかが少し違うんです」
「党名が悪いって…日本で初めて市民税減税したんだから…」
みのが「(減税日本の)名前を変えろと言われていますが」と河村に話を向けると、「名前は日本で初めて市民税の減税、3年間で300億円です。そういうことで減税日本となったんですけど…」(河村)
2人のやり取りを聞いていたコメンテーターの池田健三郎(経済評論家)が、「これはいつまでたっても平行線。そういう事情だということはよくわかりました」と入ってようやく終了した。
名古屋市の300億円の減税を可能にしているのは、優良企業群のトヨタグループの本拠地を擁し税収が潤沢だからで、特殊な事情がある。となると、やはり政策の一致は無理なのかも…。