注文したのは20個のつもりだったが、これが誤発注で4000個ものプリンが届いてしまった。間違った京都教育大学生協は真っ青になったが、これが数日間で完売してしまった。「そりゃ、大変だ」と京都の学生はんたちが立ち上がったのだ。まあ、実際は立ち上がったというより、面白がってみんなが手伝ったということなのだが…。
他の大学にも広がって2日間でなんとか完売
森圭介アナウンサーはこう伝える。「そのきっかけは一人の学生のツイッターからでした。この学生が生協に行ったところ、4000個のプリンの山を前にして落ち込んでいる生協職員に声をかけたんです。学生は携帯のカメラでプリンの山の写真を撮り、『買って下さいとのこと。拡散頼む』とツイッターしたのです」
生協側も他の大学生協に協力を呼びかけた。依頼を受けた京都大学生協の職員は「最初聞いたときにはビックリしました。それまでに、そんなとんでもない発注を聞いた事がありませんでしたから」と話すが、それでも1530個の販売を引き受けた。
森「学生の間でも、この話がツイッターやフェースブックに転載され、それがまた次の人へと次々に広まっていきました。結果、2日間で全てを完売したそうです」
ちょっと変わった「イベント参加」のノリ
司会の加藤浩次「ツイッターやフェースブックなどのソーシャルネットワーキングの威力というのはすごいものだね」
キャスターのテリー伊藤「発注ミスはよくありますが、そういうときに、こういう横の繋がりで助け合うというのはいいことだ」
学生たちは面白そうだと生協に出掛け、「これがそのプリンかなどといいながら2つ、3つと買っていったという。人助けというより、「イベント参加」というノリだったのだろう。
ただ、このケースでは「拡散」がプラスに働いたが、いじめや差別、ストーカーなどに悪用されることが少なくない。情報の検証もないまま拡散し、歯止めがかからなくなる社会は恐い。