投票日までもつのか!?張り子の虎ばれた「日本維新」嫌われ方とカネのなさ

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立川談志一周忌「可愛がってたからって早すぎるよ。中村勘三郎連れていかないで!」

   さて、きのう14日(2012年11月)に国民栄誉賞を受けた女優・森光子(92)が亡くなっていたのがわかった。ロングランした「放浪記」の舞台は私も見たが、貧しさに負けない女のたくましさと可愛さを演じて、なかなかのものだった。 一度だけ麻布十番のイタリアンレストランで、恋人と噂された東山紀之と一緒にいるところに出合ったことがある。仲のいい様子が、少し離れたテーブルからでも窺えた。冥福を祈りたい。

   もうすぐ(11月21日)立川談志師匠が亡くなって1年になる。早いものだ。毎年この頃になると、きょうの高座で「芝浜」をやってくれるかなと期待しながら落語を聞きに行ったものである。

   私事で恐縮だが、談志師匠を偲んでプロデュースした本『立川談志を聴け―涙がこぼれた「富久」を私は一生忘れない』(山本益博・プレジデント社)が今週初めに発売された。中で私と山本さんとで、師匠の思い出を語り合っている。談志師匠は若い人たちを可愛がった。「爆笑問題」の太田光もそうだが、一番可愛がり、人間としても役者としても評価していたのは中村勘三郎だったと思う。

   その国民的な歌舞伎役者・十八代目中村勘三郎が病気で、それも重篤だというのである。新潮によれば、勘三郎は今年6月に食道がんが発見され、7月には無事手術も終わり、経過良好と見られていた。ところが急変し、その病院では設備が整っていないために転院したというのだ。勘三郎はARDSを発症し、心肺停止に陥る恐れがあり「エクモ」を使うためにICU(集中治療室)に運ばれた。

「『ARDS』とは『急性呼吸促迫症候群』の略称。『エクモ』とは、体外式膜型人工肺という医療装置のことだ。今年9月、いつ心肺停止に陥るやもしれぬ重篤な急性呼吸不全でこのICUに担ぎ込まれてきた患者こそ、他ならぬ勘三郎、その人である。彼がこの7月、食道ガンの切除手術を受けたことはご承知の通り。だが、施術した病院から、新たに別の病院へ転送されていた事実はほとんど知られていない。一体、何があったのか。転院先の大学病院の関係者が明かす。
『勘三郎さんは、手術後、重い肺炎に羅ってしまったのです。その後、さらに重篤なARDSを発症し、もはや酸素マスクや人工呼吸器など、肺に酸素を送り込む器具では酸欠状態が改善できず、予断を許さない容体に陥りました。これは肺で酸素と二酸化炭素を交換する場所である肺胞が浮腫を起こして機能しなくなり、『肺水腫』となる病態を指します。そこで体外に導いた血液に、直接、酸素を送り込む人工肺のエクモを使うことになったのです』
   このエクモ、国際的な運用指針では、人工呼吸器による治療で低酸素状態が治らず、死亡率が8割以上と想定された時に使用を決断するとされている。いわば人工呼吸のための『最終手段』といった代物だ」(新潮)

   談志師匠と同じ病気だ。師匠が「寂しいからお前も来いよ」と呼んでいるのではないか。だが、まだ勘三郎は57歳。早すぎるよ、師匠。もう少し待っててください。そう祈らずにはいられない。

   勘三郎は女性にモテることでも当代一流だった。

「『遊びは芸の肥やし』とよくいう梨園の世界だが、その中でも勘三郎のモテぶりは海老蔵を凌駕するとさえ言われる。過去に浮名を流した相手として、道ならぬ恋に悩み、泥酔の末、京都のホテルで自殺未遂騒動まで起こした宮沢りえがよく知られている」(週刊新潮)

   それ以外にも牧瀬里穂や米倉涼子などとも浮き名を流した。事務所の社長がこう語る。「急性呼吸不全を発症したのは、8月末です。一般に生存率が50~60%以下だと言うのもその通り。この病気には薬もない。でもね、肺以外はいたって健康なんです。だから本人も必死になって復帰を目指し、頑張っているのです。ご飯を自力で食べられることもあるんですよ」

   新潮も勘三郎の回復を祈り、こう結んでいる。「勘三郎本人は寝たり覚めたりで、意識清明と混濁状態を繰り返す日々とされる。万一を案じ、病院につめている家族・親族が見守る中、苦悶の病床で強い意志のもと、懸命に生きる勘三郎。本人はもちろん、家族や関係者は今も奇跡を信じているのである」

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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