「私たちから橋下さんに合流お願いあり得ない。石原さんも一緒」(平沼・太陽の党共同代表)
「これだけ、我々の考えと維新が合わないのであれば合流は難しいと思っていますよ。やってみなきゃいかんとも思っているけれどもね。
次の総選挙が『いつ』というのはわからないけれども、『近いうち』と言っているからやるんでしょう。でも、すり合わせが間に合わない可能性はあるわな。
『小異』とは言い切れない差に加えて、橋下さんの知恵袋で竹中平蔵さんなんてついてたら、まとまらないんじゃないかなあ。(竹中氏の)金融を中心とした経済というものに対しては反対なんですよ。最後の一人まで郵政民営化に反対をしたのは私です。だから自民党を追放されたのですからね。そういう線は譲りたくないと思っている。
日本維新の会が話し合いに応じるというから、やってみましょうというだけのことですよ。うちの園田(博之)幹事長が会見で、『いろいろ話し合って、その選択肢に合流があるのならば、それは否定しませんよ』と言いましたが、その程度です。私たちから橋下さんに合流をお願いすることはないですね。
石原さんが我々を捨てて行動することはありえません。私と38年つきあっているんだから、こっちにスタンスを置きますよ。一部オープンになっていますが、今週、石原さんを中心に党を作りますよ」
こう「週刊アサヒ芸能」で語っているのは「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表である。ほかの週刊誌は扱わないが、一時は総理とまでいわれた人である。この人の言い分を載せたアサ芸の見識を評価したい。
このインタビューは石原慎太郎前東京都知事と「太陽の党」結成を発表する前だが、橋下徹大阪市長との会談の時の屈辱を吐露し、この人らしい正直なものいいで橋下との連携の難しさを語っている。これを読む限り、次期衆院選に向けて日本維新の会など第三極の結集を目指すという石原の「大同団結」は内憂外患、難しかろう。