<1年前のワイドショー>野田首相「迷走」「口約束」の始まりだったTPP騒動

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   TPP(環太平洋経済連携協定)が日本経済や庶民の暮らしにどんな影響があるのかいまだにはっきりしないのだが、1年前の野田首相は参加を前提にした協議を始めると表明し、これに農林関係議員がもう反発、離党するしないの騒ぎになった。振り返れば、これが野田内閣の「迷走」の始まりだった。

   ワイドショーも「TPPどじょう首相にゃ荷が重い―ちっとも分からないメリットデメリット」(テレビ朝日系「モーニングバード!」)と、中身抜きの永田町論議を批判し、民主党内のゴタゴタを「TPP筋書き通りの落とし所!?反対議員も頑張ったポーズで『勝ち点』」「TPP参加表明1日延期の舞台裏―反対派沈静と離党組説得」(「モーニングバード!」)、「野田首相『TPP参加表明』会見ドタキャン―熟慮演出で反対派ガス抜き」(TBS系「朝ズバッ!」)と伝えた。

   しかし、ドタバタはこれで終わらなかった。野田首相はオバマ大統領との会談で「TPPに参加してすべての品目に対する協議に入ると表明した」と米国が発表したのに対して、野田側が「参加言明してないし、すべての品目なんていってない」と反論したのだ。「TPP日米食い違い『すべて対象といった』『言わない』どっち?」(「モーニングバード!」)、「TPP八方食い違い―閣僚も米国も『野田首相からそう聞いていない』」(「朝ズバッ!」)と話は違ってきたのだ。「近いうち解散」同様、野田は1年前も自分が口にしたことをすぐ忘れてしまったのだ。(テレビウォッチ編集部

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