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インチキ横行「水素水」こんな表示だったら疑え!

   最後に「週刊文春」の「水素水は本当に効くのか?」を紹介しておく。美肌、メタボ、認知症、動脈硬化、セックスに効くと、文春が火を付けた水素水が売れに売れていると、マッチポンプのような記事だが、そんなに効くのならと読んでみた。

   水素水は汲み上げた地下水に圧力をかけて水素ガスを溶かし込んだり、水に電極を入れたり、水を分解したりして作るのだそうだ。水素は肉体を老化させる活性酸素を除去するから、アンチエイジング効果もありというのだ。動物実験では心肺停止からの蘇生後、脳や心臓が受ける障害を水素ガスで抑制する研究もされているそうだ。

   パーキンソン病患者に約1年間、毎日1リットルの水素水を飲んでもらったら、ただの水を飲んだ人に比べて病状の進行に差が出たという。「もちろん水素がすべての患者に効くということではないが、一定の効果は認められているようだ」(文春)と書いているから、さほど自信があるわけではないのだろう。

   こんな万能薬のような水が手軽に手にはいるのならと、殺到するのはわかるが、インチキも多いようである。ペットボトルでは届くまでに水素が抜けてしまうそうだ。マイナス水素イオン、活性水素、プラズマ水素と書いてあるものは疑ってかかったほうがいいと書いてある。入浴剤は大丈夫そうだが、サプリメントは今後に期待すべきだというから、まだ発展途上のようだ。

   今夜は酒を飲んだ後に、水素水でも飲んでみますか。二日酔いしないかも。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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